目次
多様性あふれるチームで、働くをもっとポジティブに
ー就職活動はどんな感じでしたか?
大学3年生の夏まで休学してイギリスに留学していたので、帰国してすぐ活動し始めました。
企業選びの軸は三つありました。一つ目は、ミッション・ビジョンに共感できるか、そしてそのビジョンが実際に社員へ浸透しているか。二つ目は、1年目からバッターボックスに立てるか。三つ目は、漫画『ONE PIECE』みたいな組織かどうか、でした。
特に三つ目の「『ONE PIECE』みたいな組織」には一番こだわりがありました。言い換えると「みんな違って、みんないい」という考え方の組織です。強み・弱みが異なる個性的なメンバーがピースとなり、かけ合わされることでMAXのパワーが発揮される…そういうチームワークを良しとしている会社を探しました。
そう考えたきっかけは、留学先での経験でした。インターンとして働いたホテルのウェディングプランナーのチームがまさに『ONE PIECE』みたいだったのです。メンバーは国籍はもちろん、ジェンダーも体型もさまざま。自分はアジア人でマイノリティなので、ちょっとした差別も覚悟したのですが、そんなことは一切ありませんでした。「真子は真子のままでいい!」そう言って豪快に笑いチームを牽引する太陽のようなリーダーの姿が印象的で、社会に出てからもそんなチームで働きたいと強く思いました。
ーベンチャーや外資系コンサルを受けていたのも、その影響ですか?
外資系コンサルは正直に言うと、英語力を活かせるし、ちょっとかっこいいかも…といった感じで選択肢の一つに入っただけでした(笑)。基本的にはベンチャーばかりを受けていましたね。順調に進んでいくつか内定をいただき、最終的に大手外資系コンサルとLiBの2社で悩みました。
外資系コンサルのほうは誰もが知っている会社で、年収も高く、将来も安泰。周囲の誰に相談しても「そりゃ外コンに行くでしょ」という回答でした。でも、自分の気持ちとしてはどうしてもLiBがよかったんです。
ーどうしてそこまでLiBに惹かれたのですか?
原体験は、子どもの頃の母親の姿です。教師として働く母親は毎日とても忙しく、罪悪感のようなものを抱いていて、いつも帰宅時には「ただいま」と「ごめんね」がセットでした。でも私にとっては両親が共働きなのは自然なことで、働く母はかっこいい存在でしたし、街で保護者の方に「内藤先生!」と声をかけられている姿を誇らしく思っていました。
私自身はまったくネガティブに感じていないのに、罪悪感に苦しんでいる母。自分は仕事を通して、そんな風に思わせてしまう社会の仕組みを変えていきたいと考えたのです。「働く」ということを、皆がポジティブに捉えられる社会にしたい。それが、LiBが掲げるビジョンとリンクしました。
もう一つは、自分の出身地がやや古い価値観が残る地域だったので、子どもの頃から性別によるレッテルを貼られるようなことも多く、ナンセンスだなぁと感じていたんです。海外留学を経てその違和感がより強いものになり、多様な人々が当たり前に活躍できる社会をつくる仕事をしたい、という思いもありました。
これらの原体験から生まれた自分の価値観を紐解いたときに、これ以上ないくらいばっちりハマったのがLiBだったのです。
ーそして最終的に、外資系コンサルの内定を蹴ったのですね。
最後はとにかく悩みましたね。どうしてもLiBに入りたいと思っているにもかかわらず、すぐに意思決定ができませんでした。そこで、「もし外資系コンサルに入社して、1年後にLiBが上場したことを知ったら」「もしLiBに入社して、1年後に倒産してしまったら」という2パターンでどちらが後悔しそうかを想像してみたら、前者だったのです。仮に倒産するとしても、LiBというベンチャーで挑戦してみたかった。そのくらい惚れ込んでいたのです。
心配する両親にも丁寧に説明したくて、「こんな会社でこんな挑戦ができるんだよ、経営陣はこんな人たちだよ!」と、安心させるためのプレゼン資料まで用意し、最終的には応援してくれることに。この意思決定のための棚卸しをサポートしてくれた当時のリクルーターの荒川さんには、今でもとても感謝しています。
思っていたよりジュニアだった自分。このままではいけない
ー入社後しばらくは順調で、異動してから苦労したそうですね。
はい。入社後すぐ営業として担当したサービスは売上的に苦しい時期が続いていましたが、上司やメンバーにはすごく恵まれていました。「この人たちと頑張りたい」という一心で、「人」を拠り所にしていました。
その後、サービス終了と同時に部署異動。ちょうど「LIBZ ドラフト」のプロダクトリリースの時期でした。売上を担う法人営業から、CSという間接支援の仕事に変わり、顧客もチームのメンバーも一気にガラッと変わりました。
上司やメンバーの変化により、自分が思っていたよりもジュニアであることに気づかされました。離れたことで、いかにこれまで先輩たちに寄りかかっていたのかが痛いほどわかったのです。前の部署の方がよかった…と思ってしまうことも、正直ありました。
「人」に向かいがちな自分の性質については、これまでも幾度となく指摘されてきたことでした。その度に反省はするけど、近くにいるとどうしても甘えてしまう…。何もわからない1年目の頃から支えてくれた人たちで、私にとっては親みたいな存在でしたから。
ーその状況をどうやって乗り越えたのですか?
このままではLiBでどんな仕事をしようが、転職しようが、どこまでいっても外部環境に左右されてしまう。そんな自分を変えたくて、腹をくくって「コト」に向かえるように舵を切ろうと決めたのです。
背水の陣になれば自分は強いということを知っていたので、そこからは覚悟を決め、目の前のことに真っすぐ向き合い、必死で手を動かしました。すると徐々に指標となる数字は伸びていくし、お客様の温度もだんだん変わっていく。小さな成功体験がコツコツ積み重なって、サービス開発のおもしろさ、「コト」に向かう楽しさを知ることができたのです。
ーその努力の結果、昨年10月にはMVPを受賞しましたね。
はい。この時にやっと、独り立ちするスタートラインに立ったという感覚でした。MVPを受賞したとはいえ、サービスとしては発展途上なところがたくさんあり、悔しさもありました。それを進化させていくのが自分の使命だと捉え、さらに気を引き締めようと思った機会でしたね。
▲社員総会の授賞式にて
企業向けCSのチームでマネジメントに挑戦
ーでは、今の仕事内容についても聞かせてください。
法人向けのCSとして、「LIBZ」を使って採用したい企業のユーザーに向き合い、効率よく採用できるようにサポートをしています。お問い合わせ対応をするカスタマーサポートと、サクセス活動を行うカスタマーサクセスの2つに分かれています。
サクセス活動はハイタッチなコミュニケーションではなく、リアクション率などのデータをもとに、状態が悪くなったときにアラートを出す仕組みを回しています。必要であれば改善のためのミーティングを置いて、その企業の課題に合わせた適切なサポートをしていきます。
これらの手を動かすのは、今はほぼ業務委託のメンバー。私はそのマネジメントを担っています。サクセス活動の方針や戦略を決めるのがマネジメント陣のミッションです。もちろん、自分が現場で手を動かしてみることもあります。現場で改善の種を見つけてきて、そこからトークスクリプトやマニュアル、ダッシュボードなどのツールを作り、オペレーションを設計してメンバーに装着していきます。企画書をまとめて、プロダクトマネージャーと連携して機能開発をしたりもします。
ーマネジメントは初めてですか?
いえ、異動前にもいわゆるリーダー業務はやっていました。ただそれはとても属人的なやり方でした。お互いの仲の良さやコミュニケーションのしやすさで乗り切っていたので、再現性という意味では自信がありませんでした。
だから初めてこのチームでマネジメントをすることになったとき、コミュニケーションに頼らない育成の「仕組み」を作ろうと考え、マニュアルや独り立ちのためのチェックリストなどを準備しました。それらを使って私が最初に育成したメンバーが、同じツールで新たに加わったメンバーに教えているのを見たときに、自分が手を動かさなくてもワークする仕組みができたことを実感し、またひとつ自信につながりました。
ー育成のコツはどうやって学んだのですか?
自分が先輩にしてもらった記憶もありますし、LiBではSlackやGoogleドライブを見れば先人の知恵がたくさん転がっているので、土台は豊富にある状態なんです。ゼロから自分で考える必要はほとんどなく、土台をベースにアレンジしていけばいくらでも応用できる形になっています。それでも困ったら皆さんに相談してアドバイスをもらいます。誰にでもすぐ相談できるような雰囲気なので、学びやすくてありがたいです。
顧客に向き合う仕事も、「モノづくり」の一環
ー仕事のやりがいについても聞かせてください。まず、マネージャーとしては?
自分がマネージャーになったときに、『ONE PIECE』みたいなチームを自分のところでも作りたい!と思ったんです。メンバーがそれぞれの強みを活かして、弱みをカバーし合うような業務設計をしたい、と。
実際に1on1で話を聞いてみると、仕事のやりがいも十人十色なんですよね。それを踏まえて得意な業務に就いてもらうと実際にパフォーマンスも上がるので、「適材適所」というのは本当にあるんだなと実感しています。今は採用にも関わっているので、チームマネジメントを通して、ジョインしてくださる方のWillをLiBという会社で叶えられるようにしていきたいと考えています。
ーでは、顧客に向き合うCSとしてのやりがいは?
お客様と一緒に「LIBZ」というサービスを創っていっている感覚が楽しいです。「ここがこうなっているとよいかも」というフィードバックをもらって、それを企画に落としこんでつくって、またそれにポジティブな反応を貰えて…というサイクルにやりがいを感じます。
「採用決定」は選考や内定フェーズに関わるチームの持ち場なので、CSはやや距離が遠いのですが、そのサクセスのために上手く使おうとする、お客様の温度感が上がるシーンに関わることができるのがおもしろいんですよね。
機能の開発や改善は、独自のフレームワークがあるので、自ら手を動かしてノーコードでつくることもできます。違いはコードを書かないという点だけで、責任はエンジニアと同じレベル。「ユーザーが実際に使うシステムの一部をつくっている」という緊張感を持って取り組んでいます。
ーお客様と関わるだけではなく、機能開発まで自分でできるんですね!
LiBの事業は人材紹介のビジネスモデルではありますが、私は人材紹介会社だと思ったことはなく、マッチングアプリのようなWebサービスを開発している会社だと捉えています。だから自分が携わっているCSのオペレーションの部分も、開発の一環です。エンジニアリングや企画だけでなく、オペレーションも、大事なモノづくりの仕事です。
「LIBZ」はプロダクトだけでも回るサービスにはなっていますが、そこに「人」だからこそのカスタマイズが入ってこそ旨みが出ると思っています。つまりオペレーションがしっかりしていなければ、せっかく開発した機能もユーザーに有効活用されません。LiBはオペレーション構築に関してはまだまだ未熟なところがあるので、自分自身がリーディングできるように頑張ろうと思っています。
ー「オペレーション」のやりがいはどんなところですか?
オペレーションは、ある業務を進めるにあたって、誰かが使う仕組みや手順を整える仕事です。複数の人が一定期間使う仕組みを整えるということは、「関わる人数 × 期間」の分だけ影響があるということです。つまり、手を抜いたら抜いた分だけマイナスのレバレッジが、こだわればこだわった分だけプラスのレバレッジが作用するというわけです。そんな、生かすも殺すも自分次第なところがおもしろくてやりがいがありますね。
仕事はリモートでも、リアルの交流も活発
ー働き方についても教えてください。
基本的にフルリモート勤務で、月初の全社会議は出社しています。出社頻度は自由なので、メンバーとランチしたくなったり、気分転換をしたくなったらオフィスで仕事をすることもあります。
2020年卒なので、4月に入社したときがまさにコロナの緊急事態宣言のときでした。初めは思い描いていた社会人生活との違いに戸惑ったこともありましたが、慣れてしまえばなんてことはなかったです。置かれた環境を使いこなせるか否かは本当に自分次第だと思いました。
ーオフの日の過ごし方は?
やっとコロナ禍も落ち着いて日常が戻ってきたので、連休や有休をうまく組み合わせて旅行に行くのが好きです。LiBの新卒同期メンバーが、今は地元の沖縄でソーキそば屋さんをやっているので、最近ひさしぶりの再会を兼ねて沖縄旅行に行きました!
社内のメンバーもとても仲が良くて、休日に皆で遊ぶこともあります。年次もレイヤーも関係なく、旅行に行ったりBBQをしたり、リアルな交流を思いっきり楽しんでいます。
▲仲良しメンバーと草津温泉に旅行!
こんな人と働きたい
ーLiBではどんな人が活躍できると思いますか?
大手企業と違い、ベンチャーは変化のスピードが速いので、そんな状況を楽しめる人ですね。変化に合わせて自分自身を貪欲にアップデートできる人にとっては刺激的でおもしろく、成長できる環境だと思います。そんな成長を応援してくれる先輩がたくさんいます!
ー就職活動中の学生に一言メッセージをお願いします!
どんな意思決定をしたとしても、それを正解にするかしないかは、結局は自分次第です。自分で決断した経験だけがその後の自分を強くすると思います。だから思う存分とことん悩んで、たくさん迷って、たくさん考え抜いてください。応援しています!
内藤さんってこんな人!
★プライベートでハマっていることは?
野球観戦です。フレックスを活用して、夕方早めに仕事を終えて現地に応援しに行くことも!
★LiBの3つの行動指針(Stack up Value・Act Direct・Get Insight)の中で一番好きなものはなんですか?その理由も教えてください!
「Stack Up Value」です。「点」ではなく「線」で、しっかりと積みあがっていることが本当の強さだと思うので、オペレーションや企画を考えているときも常に意識しています。
★内藤さんが思う、LiBのイメージを教えてください!
まさに『ONE PIECE』みたいな組織!個性豊かで、それぞれ温かい、素敵な人の集まりです。
★内藤さんにとっての自分らしい仕事のカタチとは?
みんな違ってみんないい、でも、同じ方向に熱量高く向かえている…そんな仕事のカタチです。
組織でも自分自身でも体現できるようにしていきたいです。
【採用募集】
LiBでは2025年卒 新卒採用を実施中です!
https://lib-new-graduate.studio.site/
インタビュー・ライティング:高嶋 朝子(株式会社LiB)
撮影協力:土手 理香・相ケ瀬 美穂(株式会社LiB)