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まさか、こんなに「選べる」ようになるなんて。急募のCHRO採用を成功させたFUNDINNO社の事例

「フェアに挑戦できる、未来を創る」をミッションに掲げる株式会社FUNDINNO。2015年に創業後、日本のスタートアップマーケットをよりオープンに民主的に、すべての起業家と投資家に情報・機会の格差をなくすことを目指し、さまざまな事業を展開しています。

 

組織が急成長する一方で人事部門の構築が遅れていた同社では、人事の専任役員の不在がいよいよ重要課題に。そこで「半年以内にCHROを採用する」という目標を掲げ、自ら責任者として立ったのがCEOの柴原氏。多忙を極める中、採用の知見もなく困り果てたところを救ったのが、「LIBZ ドラフト」でした。

株式会社FUNDINNO 代表取締役CEO 柴原祐喜氏
PROFILE
株式会社FUNDINNO 代表取締役CEO 柴原祐喜氏
2012年システム開発・経営コンサルティング会社を設立。日本のスタートアップ環境を盛り上げていきたいとの思いで共同代表の大浦とともに、2015年株式会社日本クラウドキャピタル(現FUNDINNO)を設立。代表取締役CEOに就任。日本初の第一種少額電子募集取扱業として、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を開始する。また、金融関連企業5社・金融関連分野に携わる有識者・法律家からなる『金融関連分野におけるブロックチェーン技術実務適応研究会』の発足・運営に幹事企業として携わる。

代表自ら、CHRO採用の責任者に

ー「LIBZ ドラフト」導入時の、採用課題を教えてください。

当社は従業員数140名以上という組織規模のわりに、人事部門の整備が遅れていました。人事専任の担当役員がおらず、常に誰かが兼務でその時々の人事課題に対応している状態だったのです。

役員の中には人事畑出身の者は誰もおらず、外部の人事コンサルに頼りきっていましたが、ちゃんと理解している人がいないと、いくらコンサルティングを受けても意思決定や仕組み作りがうまく進みません。今後の事業成長に合わせて「採用・育成・定着」を戦略的に考えるためにも、人事の内製化が急務でした。

そこでまずは責任者の採用から!と、CHRO採用に踏み切ることに。役員で話し合った結果、「代表と一番相性の良い人を呼んでくるべきではないか」という流れになり、私がCHRO採用の責任者になったのです。しかし私は採用についてはほとんど知見がありません。困り果てていたところで、経営の先輩であるLiBの佐藤さんに相談させていただき、「LIBZ ドラフト」を紹介してもらったのです。

ーそれまでの採用活動はどのような形で行っていたのですか?

ダイレクトリクルーティングやエージェントなど、ありとあらゆるチャンネルを使っていました。人事機能が弱い分、とにかく外部に頼るしかなかったのです。手を動かしてくれる採用スタッフに要望を伝え、スカウトやエージェント対応を行っていましたが、いくらオファーを出してもほとんど返信がない。それ以前にまず見つからない。いや、「当社にとってフィットする人材」が見つかりにくかったのかもしれません。

ー「御社にフィットする人材」の定義はどのようなものになりますか?

私たちはビジョンファーストの経営をしていて、組織のカルチャーも「思い」が強いのが特徴です。そこに共感してもらえるかどうか、「思い」を大事にして働いている人たちの気持ちを汲み取ることができるかどうか、が大事なポイントでした。

▲FUNDINNOが掲げるビジョン

 

特にCHRO採用の場合は、ドライすぎず、温かみのある人事制度設計や人事評価制度の再構築をしてくれる人かどうかが重要でした。こればっかりは会ってみないと判断できない部分ですよね。

さらに「半年以内に採用」という強気な目標を掲げていたこともあり、エージェントの推薦やオファーへの返信をひたすら待つのではなく、こちらから動いて探しに行く必要性を感じていました。ですから「LIBZ ドラフト」の仕組みを紹介されたとき、今の状況を打破するのによいかもしれない、と思ったのです。

 

使えば使うほどマッチしていって、「選べる」状態に

ー「LIBZ ドラフト」は、柴原様ご自身で手を動かしていただいたそうですね。

はい、なにせCHRO採用責任者だったので(笑)。当時兼務で採用に関わっていた役員と一緒に相談しながら、「この人かな、あの人かな…」と一人ひとりの候補者のカルテをじっくり見ました。

ちょうど忙しい時期で、サービスの導入時はマメに対応できず、使い方をきちんと把握することもままならなかったのですが、そんな状態でもスムーズに使い始められるほどシンプルでわかりやすいUIでしたね。

ー他の採用チャネルと比較すると、UXはいかがでしたか?

ダイレクトリクルーティングや人材紹介では、リアクションや推薦があったとしても、「たまたま出会えた人から決めなければいけない」という怖さがありました。

それに対して「LIBZ ドラフト」は、まず候補者に対して企業の方から「立候補する」というスキームがユニークで良いですよね。さらに提案してくださる候補者の方々が、今の当社にマッチしているばかりである印象を受けました。CSの方の最初のヒアリングもとても丁寧でしたし、言われたとおりに使えば使うほど、システム上で自然にすり合わせが進んでいく感覚がありました。

当社が欲している人材にどんどんマッチしていくのがおもしろかったですし、私自身も使っていくうちに欲しい人物像の解像度が上がっていきました。使い始めて1か月後ぐらいの頃には、「この人もいい」「この人もおもしろそう」と迷ってしまうほどで、こんなにも贅沢に「選べる」状態になるなんて想像もしていなかったですね。

 

Slackでのインタラクティブなコミュニケーションに助けられた

ーでは、「ここがよかった」という点を具体的に教えてください。

Slackと連携されていて、そこで毎日フォローやリマインドをしてくださるのは、採用以外の業務が忙しい自分にとっては非常にありがたかったです。インタラクティブなコミュニケーションができて、一緒に進めてくださっている安心感がありました。通常業務もSlackがベースなので、LiBさんとのコネクトチャンネルにスターを付けて常に見るように意識して、他の業務と平行して進められるようにできたのがよかったです。

▲Slackコネクトチャンネルでのやりとり(候補者のご提案)

 

今回のように急募の場合は特に、Slackで頻繁に候補者提案をいただけるのも助かりました。忙しい中でつい対応が後回しになってしまいがちなところを、こまめに、かつ根気強くコミュニケーションを取ってくださったので、焦りながらも「対応しなきゃ!」と思うことができました。候補者の方をお待たせしないように、と意識を上げていただきましたね。

ー代表としての本業がお忙しい中でも、意識して動かせたということですね。相互理解面談にもご対応いただいたと伺っております。

はい。ちょうど人事評価制度の再構築が必要な時期だったため、抱えている課題を相互理解面談の場でぶつけてみて、その解決方法をそれぞれの候補者の方に聞いていきました。そうするとカルチャーフィットが判断しやすいんです。

ー候補者からのフィードバックを見ても、面談の満足度が非常に高いようです。

せっかくお忙しい中でお時間をいただいているので、少なくとも私たちのファンになってもらいたいという気持ちがあります。

流れとしては、まず画面共有しながら会社説明をしてざっくりと理解していただいた後に、経営目線で感じている課題をWHYから丁寧にお伝えします。その解決のためにトライしていることや困っていることも包み隠さず共有して、それに対する考え方をお聞きします。ご経歴やこれまでの仕事についてのお話も少しはしますが、面談の後半はいつも、経営者として相談をしているような感じになりますね。

ー面談には、「キャリアカルテ」も参考にされましたか?

はい。採用責任者として失敗できませんので、隅から隅まで全項目、しっかり目を通しました。濃い内容でしたがストレスなくすんなり読めて、わかりやすかった記憶があります。人柄やその方ならではの考え方や強みなどが前面に出ているので、一般的な職務経歴書よりもカルチャーフィットがわかりやすいですよね。新卒ではなく中途採用ですし、特に役員クラスであれば学歴や性別といった属性は重要情報ではないので、本当に欲しい情報だけが凝縮されているイメージでした。

 

「ずっと前からいたような感じ」がするほどのカルチャーフィット

ー今回のCHRO採用でご入社された方についてもお聞かせください。第一印象はいかがでしたか?

面談でお会いしてみて、その穏やかな話し方にカルチャーフィットを感じたことを覚えています。どっしりと構えて、終始落ち着いて話してくれました。当社は、下は20代前半から、上は70代まで、年齢層が幅広く多様性のある組織です。そんな組織を人事として取りまとめるポジションですから、どしっと構えて円滑に物事を進めてくださる方が適しているのです。さまざまなシーンを思い浮かべ、安心してお任せできるイメージが湧きました。

今年の1月にジョインしてもらい、既に大活躍しています。人事部門を正式に立ち上げ、これまで足りていなかった部分を着々と創りあげてくれています。採用・育成・定着、それぞれの課題解決のための具体的な戦略を立て、ロードマップを可視化してもらいました。それをもとに週1回、全役員を集めて組織に関するミーティングを行っています。そこで皆をうまく巻き込んでファシリテーションをしてくれているのですが、他の役員メンバーとも違和感なく、「ずっと前からいたんじゃないか?」と感じてしまうぐらい馴染んでくれていますね(笑)。カルチャーフィットは間違いなかったな、と嬉しく思っています。

ー素晴らしいですね!いずれ「LIBZ ドラフト」も使っていただけそうでしょうか。

採用活動に関しては今、仕組み作りを急ピッチで進めてくれているので、採用戦略を再構築していく中で、そのうち企業ユーザーとして登場するかもしれませんね!

 

スタートアップの採用が、もっとコントローラブルな世界になる

ー「LIBZ ドラフト」はどんな会社におすすめしたいですか?

採用難易度の高いポジションで困っているスタートアップにはぜひおすすめしたいですね。スタートアップは常に人を求めていて、経営仲間の会食の場でも必ず採用の悩みは話題に出ます。

特にCxOクラスの人材は、会社のステージごとに必要な人材が異なってきますし、ステージが上がったタイミングでしか採用できません。そもそもハイレイヤーの方はそんなに数がいないし、見つけるのも難しい。キーマンになる人は「三顧の礼」のようにひたすらお願いして来てもらうケースも多いですよね。でもそれだと、スタートアップの成長スピードには追いつきません。

当社も、すぐにでも役員の兼務を剝がさないと事業成長に影響が出てしまうというところで、CHROの採用が急務になりました。でもCHROという職種は日本では歴史が浅く、確立されている職種ではないため、見つけるのも大変です。そもそも、当社のようなスタートアップにCxOクラスで活躍されている方を呼び込むのは、最初から厳しい戦いです。

そういう非常に難易度の高い戦いで、絶妙に助けていただいたのが「LIBZ ドラフト」でした。ハイレイヤーの採用で、アンマッチが起こると双方にとって不幸ですし、時間の無駄です。その点、「LIBZ ドラフト」のように使えば使うほどマッチングの精度が上がるサービスは効率もよいですし、人材データベースもとにかく素晴らしい方がたくさんいらっしゃるので、採用難で苦戦しているスタートアップには本当におすすめです。

ーありがとうございます。最後に改めて、メッセージをお願いします。

採用は、スタートアップが成長するにあたって、絶対に外せない要素です。「LIBZ ドラフト」のようなサービスがもっともっと普及していけば、スタートアップの採用が「待ち」の姿勢からもう少しコントローラブルな世界になっていくのではないかと期待しています。

また、候補者の方の「未来」にフォーカスしている点も、成長中の企業に合っていると思います。その方の3年後、5年後の未来のキャリアプランを、企業が提示する期待役割で満たせるのか、ポジションがマッチしているのかどうかをじっくりすり合わせることができます。面談では、経歴の確認だけではなく、前向きな未来の話をすることができます。

使ってみて損はないと思うので、まずは一度試してみてほしいと思いますね。使えば使うほどフィットしていく感覚は新しいですし、スピード感もすごいです。私はいつも、経営仲間との会食の場でこうやって「LIBZ ドラフト」を皆に勧めているんですよ(笑)。今後も期待しながら使わせていただきます!

 

 

 

▼株式会社FUNDINNO
https://corp.fundinno.com/

 

インタビュー・ライティング:高嶋 朝子(株式会社LiB)

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