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利用開始から1か月半で2名を採用!秘訣はリアルタイムなアプローチ

高齢化に伴う資産凍結問題等、人生100年時代の新たな課題に対する解決策として近年注目を集めている「家族信託」をITで効率化し、コモディティ化を目指している、株式会社ファミトラ。2021年12月にはシリーズAラウンドで総額約14億円の資金調達を実施し、現在さらなる事業成長に向けて組織を強化中。

そんな中で、中途の即戦力採用において「LIBZ 幹部ドラフト」を上手に活用し、導入開始から1ヵ月半で2名の採用を実現しました。今回は、試行錯誤しながら採用活動に取り組んでいる 取締役 コーポレート本部長の細田氏に、そのスピード採用のコツについて話を聞きました。

株式会社ファミトラ 取締役 コーポレート本部長 細田 崇文 氏
PROFILE
株式会社ファミトラ 取締役 コーポレート本部長 細田 崇文 氏
2011年に新卒で証券会社の投資銀行部門に入社。2年間キャピタルマーケットのエグゼキューション業務に従事。その後、セクターカバレッジとなり、総合電機セクター及び不動産セクターのセクターカバレッジとして各4年間従事。数多くの企業の資金調達・M&Aをサポート。当社の社会的意義の高さに共感し、2021年11月より参画。現在、財務・人事などのコーポレート全般に加え、経営企画やアライアンスなど幅広く管轄。

採用活動の新たなスタートで出会った「LIBZ 幹部ドラフト」

ーまず、LIBZ 幹部ドラフトを活用し始めた頃の状況について教えてください。

サービスをご紹介いただいたのが2022年の11月で、ちょうど私が採用も担当することになった頃でした。それまでもコーポレート部門のヘッドとして幅広く見ていましたが、当時の人事担当が家庭の事情でやむを得ず離職することになり、自分がその後任として直接手を動かすことになったのです。私はファミトラに入社する前は証券会社に10年間いて、人事なんてまったくの未経験。さてこれからどうしよう…と思っていた時のことでした。

当時は資金調達環境が悪化しているタイミングで、スタートアップ各社がランウェイを伸ばす動きをしていたと思います。当社もまさにリバランス中で、採用計画を見直している最中でした。それまでは良い方がいたらとりあえず会ってみるというスタンスで、どのぐらい母集団を形成して、そこから絞って…という計画的な動きができていなかったので、今後はどのポジションをどのように採用していくか考えていたところだったのです。

ちょうどSEO記事のライティングを担当していたメンバーが、実は以前から人事志望だったということもあり、彼女も加えて二人三脚でやることに。外部のオペレーションチームとも力を合わせ、新たな布陣で採用活動をスタートさせました。その一貫で、タイミングよくご紹介いただいたLIBZ 幹部ドラフトを使ってみることにしたのです。

 

スキマ時間に30秒、自分の目でサーチできるツール

ーどんな点を気に入っていただけたのでしょうか?

初期費用がかからないのですぐに使い始めてみたところ、スキマ時間に利用できる点が自分にハマりました。限定公開のSNSグループに候補者の方の概要を投稿してくださるので、それをオフィスから帰宅する途中や、家で子どもを遊ばせている時間、お風呂に入っている時間などを利用して、こまめにチェックしました。

通常のダイレクトリクルーティングのスカウトはアウトソースしているので、ピックアップされたものをチェックするだけです。一方、LIBZ 幹部ドラフトはそれとは別のアングルで、自分の目で見てサーチすることができます。少しでも気になったらブックマークする感覚で、社内のチャットツールにリンクを飛ばしておいて、採用部署の本部長がOKであれば次のアクションをする、という使い方をしていました。

ー本当にスキマの時間を有効活用していたんですね!

PCの再起動の間とか、ちょっとした時間を惜しんで使っていました(笑)。私は冒頭に申し上げた通り、人事の専任者ではないので、採用活動にかけられるリソースは全体の10%程度というのが現実です。ですからダイレクトリクルーティングや人材紹介など、他の採用チャネルとの合わせ技で、効率よく母集団形成をしていくことが必須でした。

その点で、LIBZ 幹部ドラフトは、候補者様の情報を素早くキャッチアップできる点がすごく良かったですね。投稿文はちょうどTwitterぐらいの文字量で、個人が特定されないように配慮された形でわかりやすくまとめられているので、パッと頭に入れることができてありがたいです。希望年収、社名、経歴サマリを見て、約30秒ほどで一次判断ができるのは、忙しい自分にとっては大きなメリットです。

ーありがとうございます。近い将来、Slack等のチャットツールとの連携も予定されていますので、ご期待ください!

 

素早いアクションで、ドンピシャな人材を2名採用

ー今回、ご利用開始から1ヵ月半というスピード感で結果が出ましたが、その秘訣も教えてください。

他社のスタンダードがどうなのかがわからないのですが、体感としてもスピーディでしたね。当社は特段スピードにこだわっているわけではないのですが、自分の中では「立候補は早い方がよいだろう」というポリシーはありました。同じオファーでも、一番最初にもらったオファーと、10社目のオファーとは印象がだいぶ違うじゃないですか。自分自身、忙しい中でメールが大量に届くと、最初の2〜3通は目を通しますが、あとの方のはだんだん読まなくなるんですよね。

ですから、少しでもピンと来たらなるべく素早くアクションしよう、というのは心がけていました。当時はローンチしたばかりでブルーオーシャンだったからかもしれませんが、わりとすぐに承諾いただけることが多かったですね。

マッチングが成立したあとはオペレーションチームがスピーディに面接をアレンジしてくれたので、無駄なくスムーズに進行していたと思います。現在もCOOポジションで100名以上の応募に対応していますが、いつも10名ほどは並行して選考を進めています。選考プロセス自体は至って普通だと思いますが、それぞれのプロセスを信頼して任せることでスピーディに回せているのだと思います。

ー今回、2名の方を採用されましたが、どのような特長がありますか?

アライアンス担当のAさんは、金融機関での営業経験がマストという要件の中で、メガバンクで申し分ない実績をあげたご経歴があり、ドンピシャの方でした。スタートアップが初めてという方でしたが、LiBのコンサルタントの方にうまく不安を払拭していただきました。

プロダクトマネージャーのBさんは、ディレクション業務だけではなく、自らエンドユーザーの声を聴きに行ってサービス開発をしたご経験があり、今のファミトラに必要な人材でした。また当社の開発メンバーが男性ばかりで、女性視点が欠けていることも課題だったため、その点でもニーズに対してドンピシャでしたね。

当社はまだまだスタートアップのカオス期ですので、「何をつくるか」「どのようなパートナー様とご一緒できるか」から皆で考えていかなければならないフェーズです。そういう状況の中で、今必要としている人材にスピーディに出会えたことに感謝しています。お二方の今後の活躍が楽しみです。

 

この「リアルタイム性」は、まったく新しい採用体験

ーLIBZ 幹部ドラフトは、ダイレクトリクルーティングと人材紹介の良いところ取りのような世界観を目指しています。実際、他チャネルと比較して、いかがでしたか?

ダイレクトリクルーティングの場合、当社が利用しているサービスは、候補者情報がそのサービスにログインして初めて見ることができるので、情報までの距離がやや遠く感じます。LIBZ 幹部ドラフトはその点、2クリックぐらいで必要情報にアクセスできるのが良いですね。先ほども申し上げた通り、限られた時間内でチェックするのに最適だと思います。今後は通知のポップアップに一行でも概要が出るようになると、パッと判断したい性格の自分としてはさらにうれしいですね(笑)。

人材紹介に関しては、推薦いただいたものを順にチェックしていくだけという感覚ですが、そもそもプロダクトマネージャーやエンジニアなど、プロダクト人材は推薦をあまりいただけません。たまたまLIBZ 幹部ドラフトのほうで母集団形成がうまくいっていたので、だんだんと推薦の対応も優先順位が下がっていったというのもあります。

それらと比較するとLIBZ 幹部ドラフトは、わかりやすくキャッチーにまとまったものが投稿され、通知がくる…というのが、非常に新しい採用活動の体験だと感じてます。求職者の方も、自分の情報が掲載されてすぐに企業から立候補が来たら、おもしろいのではないでしょうか。

ダイレクトリクルーティングが世の中に出始めた頃、自分自身も転職活動中だったので、スカウトをもらうという体験におもしろさを感じた記憶がありますが、今のこのLIBZ 幹部ドラフトの「リアルタイム性」はさらに新しい感覚なんじゃないかと思います。採用する側も、転職する側も、ちょっとワクワクしますよね。

ーありがとうございます。マッチングにおけるカルチャーのフィット感に関してはいかがでしょうか。

私自身はどちらかというと合理的な人間なので、スピード感やリアルタイム性の方に惹かれて機能的に採用を進めてきましたが、Willやカルチャーのマッチングに関してはこれから顕在化する課題なのかもしれません。人事未経験から試行錯誤していますが、合理性だけに振り切れないあたりに、採用の難しさを痛感しています。

今後、採用にかけられるリソースのバランスを取りながら、Willやカルチャーのマッチングについても考えていきたいと思います。ただ、人材の質という面では、自己応募の方と比較すると非常に優秀で、ズレのない方に会えている感覚があります。LiBさん経由の方で、大きく違和感のある方は今のところ一人もいらっしゃらないですね。

ーご自身の目で直接サーチできることのメリットはいかがですか?

一番は、相場感が把握しやすいことではないでしょうか。「こういうポジションに、こういう人が、こういう条件で応募してきている」というケーススタディをたくさん見ることができるので、採用専任者ではない、経営者や採用希望部署の現場の人間がアクションする際に貴重な判断材料になると思います。これがないと、自分自身の前職での経験や給与などの情報が判断のベースになってしまいがちですからね。候補者情報をフラットに見ることができて、自社の採用に適切かどうかが判断しやすくなるのはメリットだと思います。

 

転職希望者のライトタイムに、即座にアプローチする

ー最後にメッセージをお願いします。

人事未経験から試行錯誤している私が申し上げるのも大変おこがましいのですが(笑)、つくづく感じているのは、30〜40代のハイクラス人材の採用難易度は今後もどんどん上がっていって、その傾向は不可逆なのではないかということです。

ですから、その方が「転職したい」と考えているライトタイムに、いかに即座にアプローチできるかが採用成功のカギだと思っています。LIBZ 幹部ドラフトのように、使いやすいインターフェースにリアルタイムに情報が流れてくるサービスがあるので、自社の状況に合わせて上手く活用してみるのもよいと思います。スピーディにフラットに意思決定できるというのは非常に新しいですし、今後のサービスのさらなる進化に期待したいですね。

 

▼株式会社ファミトラ
https://www.famitra.jp/corp/

 

インタビュー・ライティング:高嶋 朝子(株式会社LiB)

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