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日本電産が実践する、ダイバーシティ推進の一環の「女性活躍推進」

 

世界No.1の総合モーターメーカーである、日本電産。1973年の創業以来、世の中でなくてはならない製品・サービスを提供し、人々の暮らしや産業の発展に貢献しています。

同社では、多様な人材が能力を発揮できる生産性の高い企業を目指し、働き方の多様化、ダイバーシティ推進を含めた、女性活躍推進の取り組みを加速しています。取り組みの背景や内容、今後の展望について、人事企画部 兼 人事部 女性活躍推進室 課長代理の船木 路子様に伺いました。

 

女性が活躍できる職場づくりは、多様な人材が働きやすい職場になる

ー 女性活躍に取り組むきっかけは何ですか?

2005年から女性活躍推進の活動がスタートしました。ベンチャー・中小企業としての成長過程において、競合他社と渡り合うために時間を投資して成果を出してきた当社は、大企業の領域に入るなかで、グローバル企業としての更なる成長を目指し、生産性向上のための働き方改革・女性活躍推進に大きく舵をきり、女性が活躍するために必要な制度(育児休業や短時間勤務、再雇用制度等)を法定以上の内容で導入していきました。

その後も継続して推進活動を進め、2016年には有志の女性活躍推進プロジェクト「ワークライフプラスキャリアプロジェクト」を立ち上げ、2017年4月には「女性活躍推進室」を設置しました。女性にとって働きやすい職場は、男性社員や外国人、介護に従事する社員、障がいがある社員にも働きやすい職場だと考え、ダイバーシティの第一歩として女性活躍を中心にさまざまな取り組みを行っています。

ー 女性活躍推進のために取り組んでいることは何ですか?

2016年の「ワークライフプラスキャリアプロジェクト」では、各事業所でのキャリア座談会・講演会などの啓発活動や、女性活躍に必要な制度・教育・風土醸成に関する施策を経営トップに提言しました。

2017年、専任組織である「女性活躍推進室」の設置後は、ワークライフマネジメント(仕事とプライベートを積極的にマネジメントできる人材の育成)の実現を目指し、出産・育児や介護と仕事の両立・活躍が当たり前にできる環境整備に取り組んでおります。

「(※1)3つの制度(在宅勤務・時差勤務・時間単位年休)」の導入および活用促進活動に加え、育児休業者の早期復職・キャリア形成を支援する「育児休業復職支援プログラム」を導入し、男女問わず仕事と育児・介護の両立を支援するツールとして「育児・介護ガイドブック」を策定しました。

子育て世代の女性のみならず、男女を問わない多くの社員がこれらの新制度を有効に活用し、想像以上の手応えを感じています。2018年4月には「配偶者転勤休職制度」の導入、「カムバック制度(旧再雇用制度)」の改訂を行い、社員のキャリア形成を支援する仕組みを拡充しています。

 

より多くの女性に「気づき」「きっかけ」を提供する取組みを加速

ー 社内外問わず、女性のキャリアアップを支援されていらっしゃいますよね。

「2020年:女性管理職比率8%」達成に向け、社内の女性社員のキャリアアップを支援する研修や啓蒙活動のほか、リーダーとして活躍したい新たな女性の参画も強化しています。

2017年には応募意思不問で「少人数制 特別キャリア相談会(Woman’s Career Café)」を定期的に関東と関西で開催しています。当社の働き方改革・女性活躍推進の取組みの紹介や、活躍している社員のリアルな声が聞ける座談会、カジュアルなキャリアマッチング面談会といったコンテンツを通じ、参加者の皆さんに少しでも「気づき」や「きっかけ」を提供できる場となれば嬉しいですし、ひいては社会全体の女性のキャリア支援の一助となればと考えております。

このような社内外での取組みが認められ、2017年9月には、厚生労働大臣より女性活躍推進に関する取り組みの実施状況が優良な企業に与えられる(※2)「えるぼし」2段階、2018年8月には「えるぼし」3段階(最高段階)の認定、2019年3月には2018年度(※3)なでしこ銘柄に選出されました。

2019年4月27日、当社主催の少人数制・特別キャリア相談会に、「キャリア構築」というテーマで、LiBの営業マネージャー(当時)の寺谷さんにご登壇いただきました。参加していただいた方には、キャリアの棚卸しのフォーマットをもとに、自身の強みや特性を言語化していただきました。

 

100年後も成長を続けるグローバル企業への発展を目指して

ー 将来の展望について教えていただけますか?

今後も更なる成長に向けて、女性活躍推進の取組みを加速させていくなかで、結婚・出産・育児・介護と人生で迎えるライフイベントは数多く、多種多様でありますが、社員の一時的なライフイベントに配慮した支援だけではなく、当社で働くすべての社員にとって、企業や社会と共に歩む人生100年時代を見据えた観点を意識し、これからも世界中の多くの社員と夢の実現に向けて邁進していきます。

(※1) 3つの制度(在宅勤務・時差勤務・時間単位年休)

(※2)えるぼし認定

https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_02.htm

(※3)※なでしこ銘柄

https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html

 

(この記事は2019年に掲載されました)

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