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日本最大規模の女性アワード「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2021」授与式開催レポート

グローバルビジネス誌『Forbes JAPAN』に協力し、日本最大規模の女性アワード『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2021』授賞式を9月30日(木)に、 渋谷ストリームホールにて開催いたしました。当日は会場開催と同時に、オンライン配信も行い、合計で1,000名以上の方々に参加いただきました。

世界経済フォーラムが2020年に発表した「ジェンダーギャップ指数」では、日本は156カ国中120位。長引くコロナ禍によって大きなパラダイムシフトが起きている現在もなお、経済分野での大きな男女格差は解消されていません。

『Forbes JAPAN WOMEN AWARD』は、ジェンダーギャップ解消のためのベストプラクティスを共有し、企業と個人をエンパワーメントするアワードとして、Forbes JAPANと株式会社LiBの共催にて2016年に発足しました。サーベイ調査によって選ばれた企業と、評議員の審査を経て選出される個人を表彰。

本アワードでは、女性活躍の進捗を客観的に測れるモノサシになることを目指し、各社の取り組みやプロセスも評価。継続的に女性活躍を推進していくための指標となるフィードバックレポートを無料で提供しています。

『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2021』公式サイト:
https://forbesjapan.com/feat/womenaward2021

 

5回目を迎えた今年のテーマは、【「変われない日本」を、企業から変えてみせる。】

女性活躍推進の経済合理性が明白となった今、企業は「経営課題」としてジェンダー平等に取り組むことが必須となっています。そこで今回は、女性管理職比率等の「結果」だけではなく、現在の取り組みや、女性に対するエンパワーメント、男性の意識と理解等についてもサーベイ調査を実施。社内の女性活躍推進のために大きなアクションを起こした人物やチーム、女性登用を進めることで生産性や成長を加速させた事例に着目し、企業のポジティブな努力を見える化しました。

さらに今年からは、特別賞を増設。客観的なデータに基づき選定される企業部門の表彰に対し、特別賞は、それだけでははわからない着目すべき企業にスポットライトを当てるために設けられました。過去からの成長率や新奇性のある取り組み事例に注目し、時系列データの変化率や、定性的な取り組み事例を元に選定されています。

今回は過去にも参加いただいている企業に加え、はじめて参加いただく企業も多く、310社にエントリーいただき、女性活躍に対する企業の意識の高まりを感じる参加状況となりました。また各分野でサーベイの数値が伸びており、世の中の女性活躍が具体的に進んでいることがわかる結果になりました。

昨今の社会情勢を鑑み、表彰式は初のオンライン開催1,000名以上の方々がライブ視聴し、受賞者と受賞企業の発表のほか、トークセッションを実施。経産省の川村美穂氏や、SDGインパクトジャパン共同代表の小木曽麻里氏を迎え、「男女ともにアンコンシャスバイアスに気づき意識を変革していくことや、経営陣が積極的にダイバーシティへ関与すること、の重要性について話し合いました。また、登壇者の女性すべてが「自分なりの『ガラスの天井の破り方』について語りました。

ゲストによるトークセッションでは、スペシャルゲストとしてモデル/nami CEOの国木田 彩良さん、レストラン「été/エテ」のオーナーシェフで、昨年、日本人女性初となるAsia’s best pastry chef に選ばれました、庄司 夏子さんが登場。

ロンドン生まれパリ育ち、イタリア人の父と日本人の母を持つ、多国籍なバックグラウンドで育った国木田さんは、「日本とヨーロッパとの架け橋となり、ファッションを通して、目に見えない情熱やアイデンティティを届けることを大事にしている。これからの世代は、クリエイティビティと自由な発想が大事。ぜひ失敗を怖がらず、自分ができることにエネルギーを燃やし、強いレジリエンスを身につけて、『女性』という壁を越えていきましょう」と語りました。

また、1日1組完全紹介制のレストラン「été」のオーナーシェフ庄司さんは、「たくさんある選択肢の中から選ぶのではなく、自分自身で新しい世界を創って、そこに突き進んでいくと道は拓ける。それは、年齢も性別も関係ない。コロナ禍もそうだが、世界は今後どうなるか分からない。だからこそ周りの目を気にしすぎず、自分自身で目標を設定し、自分の道を切り拓いていってほしい」と話し、すべての女性たちに向けてエンパワーメントする言葉を贈りました。

 

個人部門、受賞者一覧(※順不同)

【インクルージョン賞】
小島  玲子氏
株式会社丸井グループ 取締役 執行役員 CWO ウェルネス推進部長

受賞理由:今後個人の価値観がお金からウェルビーイングへ大きくシフトしていく中で、女性リーダーとして会社の中核で事業を推進していることに大きな価値を感じました。今後より多くのステークホルダーを巻き込み、ウェルネス経営を浸透させていってほしいと期待をこめて選定しました。

【ブレイクスルー賞】
片倉 正美氏
EY新日本有限責任監査法人 理事長

受賞理由:会計士業界だけではなく、弁護士業界も含め、女性のトップは初。専門性の高い分野で女性リーダーとして活躍される姿は、ロールモデルとして憧れの存在であり、とりわけ次世代の女性たちに勇気を与えてくれる存在として選定しました。

【イニシアティブ賞】
武藤 寿枝氏
富士電機株式会社 発電プラント事業本部 発電事業部 火力・地熱プラント総合技術部 主査

受賞理由:エネルギーという国の根幹を支える事業において、珍しい女性エンジニアであるというロールモデル的要素を高く評価。また保守的な企業内においても部下を持つ女性管理職としての実績も評価し選定しました。

【HeForShe賞】
山田進太郎氏
山田進太郎D&I財団 代表理事 / メルカリ 代表取締役CEO

受賞理由:社会的に成功を収めてなお、社会を大きく変えるために財団を設立され、女性活躍にも取り組んでおられる。女性活躍は女性だけの問題ではなく男女が手を取り合って進めていく問題であることを、率先して示した男性リーダーとして選定しました。

【バリュークリエイター賞】
海音氏
ファッションモデル

受賞理由:人は誰しも強みや弱みがあるなかで、障害もその一つであると考えます。捉え方によって活きる場所を見つけることができると教えてくれました。障害があっても何にでも挑戦でき、成し遂げられるという風潮や社会への転換の契機となる存在として選定しました。

※個人部門を受賞された皆さま
左から、藤吉氏、小島氏、片倉氏、武藤氏、松本(山田氏はビデオレターにて参加)

【スポンサー特別賞】※2021年新設
<ヘレナ ルビンスタイン特別賞>
平野未来氏 株式会社シナモン代表取締役CEO

<ReFa特別賞>
原田典子氏 AI CROSS代表取締役社長
篠原ともえ氏 デザイナー/実業家

<FENDI特別賞>
山井梨沙氏 スノーピーク株式会社 代表取締役社長

 

企業部門、受賞企業一覧

各社のジェンダー平等への取り組みについて、エントリー企業を対象にアンケート調査を実施。管理職の女性比率や、女性役員の数などによって抽出された定数情報を集計し、従業員数の規模ごとにランキングを形式で表彰しました。

【1000名以上の部】
1位 P&Gジャパン合同会社
注目ポイント:2年連続1位受賞。ノウハウを他社へも展開し社会全体の女性のビジネス参画に尽力

2位 株式会社ポピンズホールディングス
注目ポイント:子育て支援事業サービスを活かした環境づくりを徹底。すべての職位で女性が活躍

3位 クオール株式会社
注目ポイント:事業を活かしたセミナー「子育て大学」を運営。地域交流を深め、選ばれる薬局へ

<4位~10位>
4. 日本アイ・ビー・エム株式会社
5. 積水ハウス株式会社
6. 株式会社 ファーストリテイリング
7. 株式会社 丸井グループ
8. MRKホールディングス株式会社
9. 日本生命保険相互会社
10. ファイザー株式会社

【300名以上1000名未満の部】
1位  株式会社 LIFE CREATE
注目ポイント:前回10位から、初トップ。3年連続入賞。未来の幹部候補を育成する制度を強化・推進

2位 株式会社スリムビューティハウス
注目ポイント:今年初参加で受賞。10年以上前から働き方を見直し、従業員への浸透度も高いのが特徴

3位 コクー株式会社
注目ポイント:今年初参加で受賞。日本ではまだ推進が遅れている男性育休の取り組みも積極的に実施

<4位~10位>
4. 株式会社キャスター
5. 株式会社ニット
6. リコーリース株式会社
7. ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
8. 株式会社インテリックス
9. ピジョン株式会社
10. 株式会社ミクシィ

【300名未満の部】
1位 ドヒハウス株式会社
注目ポイント:建設業界の首位はアワード史上初。女性登用や評価、意識改革への取り組みに尽力

2位 株式会社ハー・ストーリィ
注目ポイント:女性視点マーケティング事業を活かし、登用や意識改革における研修を社内外へ実施

3位 株式会社ブランディングスタイル
注目ポイント:社員一人ひとりとライフプランを対話し、各人を支援できる組織体制・仕組みを構築

<4位~10位>
4. 株式会社Mahalo
5. 株式会社エグゼクティブ
6. 株式会社バオバブ
7. 株式会社Homeport
8. 株式会社スープストックトーキョー
9. 株式会社キャリア・マム
10. 株式会社ピーステックラボ

【特別賞】※2021年新設
<ポジティブアクション賞>
株式会社オリエントコーポレーション
受賞理由:男性育休はD&I室長が直々に対象者の上長へ呼びかけるなど、制度の活用促進に精力的

<ドラマティックグロース賞>
パーソルキャリア株式会社
受賞理由:前年度比較で行動指標スコアが31.5ptも成長。時間をかけた企業努力を評価

※規模別部門・特別賞で1位を受賞した皆さま
左から、Forbes JAPAN 藤吉氏、オリエントコーポレーション 板垣氏、P&Gジャパン 田中氏、LIFE CREATE 前川氏、ドビハウス 土肥氏、LiB 松本

アドバイザリーボード一覧

主に個人部門の審査に関わったアドバイザーは下記の5人

越 直美氏(OnBoard代表取締役CEO、弁護士)
小木曽 麻里氏(SDGインパクトジャパン代表)
矢澤 麻里子氏(Yazawa Ventures 代表)
谷本 有香氏(Forbes JAPAN Web編集長)
松本 洋介 (LiB 代表取締役)

『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2021』開催概要

日時: 2021年9月30日(木)17:00〜19:00
主催: Forbes JAPAN
共催: 株式会社LiB
開催形式:オンライン配信(無料・事前登録制)
公式サイトURL:https://forbesjapan.com/feat/womenaward2021

【Forbes JAPAN 媒体概要】
フォーブスジャパンは「Forbes」の日本版として2014年6月に新創刊。グローバルな視点を持つ読者たちに向け、フォーブス本国版、各国版の記事をキュレーションし、日本オリジナル記事と共に構成。毎号ライフスタイル記事を同載し、読者へオンとオフの情報を発信しています。Web版 forbesjapan.comでは、Forbes.comが日々配信する多彩な記事をキュレーション。本誌記事、専門性のあるオフィシャルコラムニストによるオリジナル記事と合わせ、読み応えのあるコンテンツを毎日配信しています。

Forbes JAPAN Webサイト:https://forbesjapan.com
Forbes JAPAN WOMEN AWARD 特設ページ:https://forbesjapan.com/womenaward/

 

(この記事は2021.10.01に公開されたものです)

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