目次
インターネット業界でのキャリアチェンジの軌跡
ーまずはこれまでのキャリアについて教えてください。
新卒でインターネット専業の広告代理店である株式会社セプテーニに入社し、広告運用のコンサルタントとして約3年半勤めました。その後、Webメディアを運営する株式会社Gunosyにマーケターとして入社。半年後には広告プロダクトの開発ディレクションを担当しました。
クライアントの課題に直接向き合う中で、「売る」だけでなく「つくる」側に立って価値を生み出したいと感じるようになり、プロダクト開発の専門性を深めたいという思いが芽生えました。
ーLiBとの出会いと、入社の決め手を教えてください。
LiBとの出会いは、転職サイト経由のスカウトがきっかけです。面談を重ねるうち、プロダクトドリブンで事業を進める姿勢、社会的意義のある提供価値、そして社風・カルチャーの3つに強く惹かれました。
当初は「人材業界=人力が中心」というイメージを持っていましたが、LiBはその先入観をよい意味で覆す組織でした。プロダクトを通じて人の可能性を広げていくという考え方に共感し、ここでなら自分の経験を活かしながら新しい挑戦ができると確信し、2024年9月に入社しました。
▲オフィス屋上のテラスで談笑する上松
数値で磨く、プロダクトを通じた個人と企業の出会い
ー現在はどんな業務を担当していますか?
転職を希望する個人と採用をしたい企業。この両者がLIBZを通じてマッチングしてから、選考や入社に至るまでの体験設計を中心としたプロダクト開発を担っています。気をつけているのは、ひとつの視点に偏ったプロダクトにならないよう、複数の視点から常にサービスを見て設計することです。自分の経験だけで判断せず、各立場の見え方を意識し、取り入れるようにしています。
ー入社当初、印象的だった開発エピソードを教えてください。
LiBが運営する「LIBZ」は、個人の提示条件に企業が応募する逆求人型転職エージェントです。今回の転職で叶えたい内容が記載された「逆求人」に対して企業から立候補があり、個人が承諾するとマッチングが成立し、面談プロセスに進みます。
定期的に数値を確認していたところ、企業から立候補を受けても、返信が間に合わず時間切れでマッチングが成立しないケースがあることに気づきました。「立候補を多くもらう個人ほど、返信が間に合わずマッチング期間が終了するのでは?」という仮説を立て、データを確認したところ、立候補数が一定を超えると時間切れが急増することが分かりました。ここから改善すべきターゲット層が明確になり、プロダクト改修の起点となりました。
LIBZには多種多様なデータが構造化された形で蓄積されており、入社間もなくても分析に必要な数値を容易に抽出可能です。仮説検証から実装までのスピード感も含め、「数値で見て、すぐ動く」という文化が根づいていることを強く感じました。
ーその他にLiBの開発スピードを示す、具体的な事例はありますか?
たとえば、LIBZ上で利用できる多機能面談システムを、完全にゼロから自作したプロジェクトがあります。Google Meetのようなオンライン面談機能を、LIBZのプラットフォームに独自実装したもので、開発開始からわずか2か月弱でβ版として社外にリリースできました。開発の流れは、1か月目に技術調査を行い、その月内にベースとなる実装を完了。翌月にはUIを含めた設計・開発を進め、まず社内向けに公開。その後、外部向けのβリリースまでこぎつけました。
文字起こしや要約などのAI機能も搭載しており、実際にやろうと決めてからおよそ1か月で大枠を形にできたのは、開発チームの事業理解の深さと、個人と企業に向き合い続ける他の組織との連携があってこそだと感じています。
▲入社約半年後の4月には新人賞を受賞
異業種視点と開発スピードでさらなる成長を
ー入社後に感じたカルチャーのギャップがあれば教えてください。
先ほどから話している通り、入社してまず驚いたのは異次元の開発スピードと、全社員に根付くプロダクト志向です。現場を観察した上での意思決定から、作って試して改善するサイクルまでが驚くほど速く、「やろう」と思ったことはすぐに形になる環境があります。
さらに、社内にはPFW(プリズミーフレームワーク)というLIBZ独自の開発基盤があり、構造化された良質なデータを通じて個人と企業を客観的に把握し、行動や認識のアップデートを促す仕組みが整っています。この汎用性の高さと、使いこなせばエンジニアでなくても、どんな開発も改善も高速に回せる感覚には圧倒されました。
何より驚いたのは、開発基盤の上に「プロダクトを通じてユーザー体験をよくしていこう」というスタンスが社員全員に浸透していることです。これこそが、入社前後で感じた最大のギャップでした。
ーLiBだからこそ感じている上松さんの進化は何ですか?
開発スピードが速く打席数が多いので、その経験値がスキルとしてどんどん積み上がって進化している感覚があります。さらに、先ほどお伝えした開発基盤のおかげで、エンジニアに限らず非エンジニア職でも主体的に開発に関われます。カルチャーとして「つくること」が浸透しているので、PdMとしても学びが尽きません。
具体的な話で行くと、直近リリースしたものに企業比較機能というものがあります。個人と向き合うエージェントが共に転職軸を整理するために、スプレッドシートで運用していた整理シートがありました。個人の転職軸を整理する上で重要な役割を果たしていたこのシートを、PFWの構造化されたデータと接続し、個人の認識と行動のアップデートができる仕組みにすべく、プロダクトの機能として実装することになりました。プロダクト上での見せ方やデータの埋め方など、エンジニアと試行錯誤しましたが、一から作った経験がとてもよい学びになりました。まだまだ改善中のこの機能ですが、これも1か月で実装しましたね。
▲「企業比較機能」初期バージョン
ープロダクトに向き合う上で、大切にしているスタンスは何ですか?
自分が異業種から来たという“外部視点”を常に意識するようにしています。異業種から来た視点があるからこそ、ユーザーが本当に困っていることを見つけられるし、これまでの人材業界の常識にとらわれず、新しい視点を提供できます。前職の広告業界での経験も掛け合わせることで、業界経験者にはない独自の視点を活かせると感じています。具体的に言うと数値の活用などは、広告業界やWEBサービスに携わった自分の強みが活かせているかもしれません。
そして何より、とにかくやってみること。疑問を突き詰め、自分の手で動かし、意思決定し、最速で回す。この繰り返しが、ユーザーにとって本当に価値のあるプロダクトを生み出す原動力になっています。
最高のプロダクト開発環境で、一緒に挑戦を
ーLiBに入社をして働き方に変化はありましたか?
LiB入社と同時期に0歳の子どもが保育園に入園し、妻も育休から復帰したタイミングだったので、以前とは大きく変わりました。それまでは比較的夜遅くまで働き続けるタイプだったのですが、いまは子どもの送迎や食事、寝かしつけで夕方以降は業務を中断し、家族モードに切り替わります。そして子どもの就寝後に少し業務に戻ったりします。
リモートワークとフレックスによるLiBの柔軟な働き方のおかげで、私にとってはよい意味で仕事とプライベートの境界線を曖昧にできており、家庭と仕事をうまく両立できていると感じています。
ーこれからLiBで実現したいことと、読者へのメッセージをお願いします。
かなりの進化を遂げてきたLIBZですが、まだまだプロダクトが十分に価値を発揮できていない領域があると感じています。今後は、個人と企業の双方に対して提供できる価値を最大化できるよう、より広い視野でプロダクト全体に関わっていきたいです。
LiBは「ヒト × Tech」の可能性を追求できる場であり、しかもそれを異次元のスピードと最高の環境で挑戦できる、稀有なチームです。“プロダクトで社会を変えたい”と思う人にとっては、まさに理想的な環境だと感じます。
別の視点でいくと、私自身は家庭と仕事の両立も大切にしており、家族に全力で向き合える環境があることも、LiBの大きな魅力のひとつです。そんなLiBに少しでも興味を持った方は、ぜひご連絡をください!
▲子供との時間も大切に
上松さんってこんな人!
★仕事でいちばんアドレナリンが出る瞬間は?
難しいお題に向かっていて、悩みながらも最適解が見つかった瞬間です。
★自分らしい仕事のスタイルは?
「なんでも自分でやってみる」、「まずは手を動かして、やってみる」です。LiBのバリューに「Act Direct / 直接やろう」というものがありますが、とても性に合っていると思います。
★オンオフの切り分け方は?
あえて切り分けていないです。例えば散歩中に仕事のことを考えるとよいアイデアが生まれたり、仕事中に週末何するか考えたり。相互によい気づきになる瞬間がたくさんあります。
【採用募集】
LiBでは上松のように、他業種からプロダクト開発に関わっていただける仲間を募集しています!
・プロダクトマネージャー:https://herp.careers/v1/libcorp/NtFQN0TCRqGh
・エンジニア:https://herp.careers/v1/libcorp/7hL1CIcDKbsl
その他のポジションはこちらから!
https://www.libinc.co.jp/recruit/
https://herp.careers/v1/libcorp
LIBZサービスご利用の方はこちらから!
https://career.prismy.jp/
インタビュー・ライティング:小河 奏瑛、斧 佳代子(株式会社LiB)